「オーダー体験」を贈る ということ
チューズニットはオーダー体験を贈るギフト商品として昨年の11月からスタートし、この秋冬のウール商品で1周りです。
本当に少しずつですが、僕らのサービスに触れていただく方が増えていて、日々お客様から勇気とやる気をいただきながらものづくりをしています。
先日の展示会でも商品や製品を実際に見て・触っていただき、日本のファクトリーブランドの全く新しいカタチとして、とても注目いただきました。
しかしながら、どこにもない全く新しい仕組み(ありそうでなかった)の商品なため、「これなに?」「どうやって使うの?」など
商品の良さを、伝えきれていない部分も多く課題は山積みです。
チューズニットの仕組みをキチンと説明しようとすると、今までになかったものなだけに文字や写真だけでは伝わりにくいこともあるのですが、
我々がファクトリーブランドとして、チューズニットに込めている要素は次の3つに集約されます。
・工場のできる最大限のおもてなし
・ギフトに素敵なストーリーを
・最高の素材と品質
これはそれぞれ今までにありそうでなかった取組みだと思っています。
”工場のできる最大限のおもてなし”
これはお客様のオーダーに対して、1つ1つ丁寧に生産するということ。
なぁんだそんなことか。
と言われるかもしれませんが、ただ単に面倒なことをするのとは違います。
(もちろん工場の努力があってはじめて成り立つことですが)
WEBの技術をはじめとしたITの技術と、アナログなコミュニケーションを上手にブレンドして発注・生産・納品までを管理しています。
そうすることで、やみくもにコストをあげることなく一つ一つのお客様のオーダーに対応することが可能となっています。
さらに、今まで工場って誰々のものをつくる なんていうミクロな視点でものづくりってしてこなかったんです。
もっとマクロな部分で生産効率や・品質・技術ってものをつきつめる事に注力をしてきたから。
それによって、今でも世界と戦える技術力とクオリティをもっているし、それはとても大事なものです。
しかし、コストの面においては、圧倒的に安いアジアの他の国にはもはや勝つことはできません。
現代だからできる最大限のおもてなしってなんだ?
日本のニット工場ができる最高にクールな提案って何かあるはずだ。
技術力だけを前に出して「いいもの」というだけではいけないし、技術力なしで成り立つものでもいけない。
お客様一人一人のオーダーに、生産工場自らが応える。さらに1ヶ月以内に届ける(しかもつくりたてのものを!!)
自分いうのもなんですが、これはなかなかすごいことなんです。笑
自分の為だけにつくられた、とってもフレッシュな製品、これは届いた時に絶対嬉しいです。
これが、我々が考える、日本のニット工場だからできる最大限のおもてなしです。
”ギフトに素敵なストーリーを”
チューズニットは「オーダー体験を贈る」ギフト商品です。贈り物って難しいですよね。タイミングとか、好みとか、値段とか、、、いろいろと気を使います。
贈る相手のことを考えているそのプロセスも含めて「贈り物」。
だけど、どれだけ相手のことを考えて選んだ贈り物でも、そのプロセスまで伝えるのはなかなか難しい。
ましてや、身につけるものや好みに左右されやすいものってなかなか贈りづらいです。
その迷ってるプロセスや、考えるプロセスも一緒に贈る そんなギフト商品ってなかなかないなと。
チューズニットは選ぶ体験を贈ることで、贈られた相手の好みでオーダーすることができます。だから身につけるものでも安心して贈れます。
だからといって、贈るときにチケットやカードをあげるのって味けない、であれば「選ぶ行為」そのものを贈れる商品にしよう。
と思い、開発したのが、編み地の見本が着いたオーダーキットのカタチ。
プレゼントする際にはやっぱり笑顔や喜ぶ顔が見たい。
できればちょっと驚いてもらいたい。
一緒に選んだり、迷ったり、プロセスも含めてギフトにできたら素敵だな。
そんな気持ちをきちんとパッケージで表現し、プレゼントした際にも、そしてそのあとの製品が届いた際にも喜んでもらえるように
チューズニットはオーダーキットも、オーダー後の製品も1つ1つ丁寧に印刷から製造まですべて国内の工場で行っています。
そこにはチューズニットを「贈る人」「贈られた人」「つくる人」といろんな主人公がいます。
それぞれのプロセスでそれぞれのストーリーが交差して、1つのものができあがる。
こんなギフト、ちょっと素敵だな。と思います。
”最高の素材と品質”
これはなかなか実物を触ってもらわないと伝えづらい部分ではあるのですが(逆にオーダーいただいたお客様からの感想はほぼ100%「想像以上にいいものだった」といっていただけてます。)
チューズニットの製品は、最高の品質だと思っています。
我々は50年以上続くニット工場です。その中で今も、アパレルブランド各社の製造を請け負ってきました。
品質や技術にこだわり、国内だけでなく、世界に通用するブランドさんと、一緒にものづくりをさせていただいています。
その技術やノウハウをもって、チューズニットの製品づくりをしています。同じカタチのものは外国のものづくりでもできると思いますが
我々は細かいところまで非常にこだわってものづくりをしているので、触った時や身につけたとき、重さや風合いなど、心地よい製品として自信をもってご提案できます。
素材に関しては、これはもう最高のものを使用しています。
同価格帯の製品ではなかなか実現が難しい、希少で上質で(ということは高価で)、製品に対して最適な素材を選んでいます。
それができるのも我々が本当のファクトリーブランドだから。
最高の素材と品質でお届けします。
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大きくはこんな3つ。ブランドとして世の中に提案する上で、とても大事にしています。
最後に、我々はこういった技術やこだわりを安く提供するというところに重きをおいてはいません。
例えば他社の同じカテゴリの製品と価格を比べて、安いでしょ?という提案はやはりナンセンスだと思っています。
あくまでも適性価格で提供することに意味があるし、日本のものづくりは安くはできないのです。
それは労働力の問題でもなんでもなく、「日本が持っているものづくりの品性」の価値だから。
日本のものづくりを安く提供することじゃなく、そこに新しいアイデアや手段を混ぜて、つくり手もつかう人も双方にとって
心地のいいモノを提供していきたいと思っています。