寒中見舞い申し上げます。本年もよろしくお願いします。
2017年がはじまってはや2週目が終わり明日から3週目。今年は1日が日曜日だったので、わかりやすいですね。
2016年のチューズニットはいろいろと実験をした年でした。
展示会でのインスタレーション「羊のダンス」だったり、レモンのお洋服とか、本屋での流通をはじめてみたり、新しいお取引様との取り組みなどいろいろとチャレンジをさせていただきました。
その甲斐あって、メディア露出も徐々に増え、2017年早々から取材の依頼をいただくなどいい滑り出しです。
2013年の11月から始めたCHOOSE KNITは2016年11月で丸3年を迎えました。
・2014年はサービスの基盤づくりの年(新規取引先の拡大・やり方の模索)
・2015年はものづくりの年(新商品や製品の拡充)
・2016年はチャレンジの年(リアルフィールドへの可能性の模索 <実店舗売りへフォーカスした販売方法や伝え方のブラッシュアップ>)
と、それぞれの年でテーマを決めて一歩一歩積み重ねてきました。
ジャンルという会社自体がクライアントの課題を解決する手伝いをしてきたとはいえ、自社でブランドのすべてを運営するのは新しいコトの連続でその度に壁にぶつかりながらもこの3年、たくさんのノウハウを手にいれることができました。
その上で2017年は今まで培ったノウハウを、ユーザーの皆様により「楽しい・嬉しい」と感じていただけるサービスとして還元していきたいと思います。
具体的には
- 「オーダーニット絵本」シリーズの新作
- オーダーニットブックシリーズのリニューアル
- 工場との連携の強化(より早く・より安く)
を実現します。
並行して今年は今まで以上に、ニットやアパレル業界の生産者の方とのつながりやノウハウの共有も積極的に行っていけたらと思い、昨年から個人的なブログをはじめました。
こちらでは実体験に基づいたノウハウの共有と、自身のメモとして綴っていきます。
日本のアパレル生産を取り巻く環境に「希望」を少しでもプラスできるよう、今年も奔走してまいります。
CHOOSE KNIT
大島宏之
先日より三軒茶屋ツタヤさんの児童書のコーナーにて、CHOOSE KNIT 遊べる!オーダーニット絵本シリーズをご展開いただいてます。
絵本シリーズを発売した当初より「本屋さんでやりたい!」と思っていたカタチを実現できました。
本としては高単価商品にもかかわらず、リアクションも良く、これから寒くなるにつれギフトとしてご利用いただく機会がどんどん増えてほしいなと思っています。
展開風景はこんな感じ
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8/23-25までプレイタイム東京という合同展示会に出展しておりました。
プレイタイム東京はベビー・キッズ・マタニティグッズの合同展でParis , New York , Tokyoと3都市で毎年2回行われています。
今回は2017春夏向けの展示会だったので、CHOOSE KNITでも春夏素材を中心に新作を。
そして、今回1番の目玉はチューズニット絵本シリーズの遊べる世界観を、リアルな現場で表現する”遊べる展示”。
「羊のダンス♪〜羊の毛からマフラーへ〜」
本展示は「遊びながらものづくりのプロセスに関わってもらう」ことをテーマに製作しました。
“ウール製品は羊の毛からできている”という当たり前のことも、例えばマフラーといった最終製品を見ただけでは改めて考えることはありません。
だからといって、リアルで膨大なプロセスをありのままに伝えることだけでは、子供をはじめとした関心のない人たちへ伝えるのは難しいでしょう。
伝え方のひとつのカタチとして、あくまでも楽しく、軽やかに、ものがたりの中と外をいったりきたりしながら無意識にでも「ものづくりに関わる」ことを体験してもらえたらと思っています。
また、展示してあるウール製品は実際にくるくる巻いてもらった糸からできています。
あなたとわたしたちとでつくった製品が、お気に入りになることを願って。
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以前の投稿から、だいぶ間が空いてしまいました。
年明けから今まで、慌ただしく動いてきたのですが四月に入って少し落ち着いています。
いまはこれからに向けた種まきを。
想像して、話し合って、また想像して、ノートに書いてみて、作り方を考えて、材料を用意して、つくってみて、加工してみて、俯瞰して、また最初に戻る。
父がやってきたことも、僕がやってきたことも、ずーっとこれの繰り返しだなぁと、父がノートに書いている姿をみてふと思いました。
思っているだけでは何もはじまらなくて、まずはつくってみるというところからがスタート。
つくってみると、何がいけないのかがわかってまた最初からつくってみる。
そんな積み重ねで少しずつ前に進んでいるのだと思います。
手にした人が心地よいと思ってもらえるものを。
新年明けましておめでとうございます。2015年も沢山のみなさまに支えられ、沢山のみなさまと関わることができ充実した一年でした。
本当にありがとうございました。
はじまったばかりの2016年。とてもワクワクしています。
CHOOSE KNITは昨年末2歳をむかえ、人間でいったらようやくよちよち歩けるようになったところでしょうか。
まだまだ1人では遠く迄行く事はできませんが、ご利用いただく方たち、お取引先の方たち、ものづくりを一緒に行っている仲間、
沢山の素敵な方達と共に、新しい景色を見たいと思っています。
また、今年はさらに新しいサービスや商品を提案すると共に、今迄の商品・サービスの改善も積極的に行って参りますので、ご期待ください!
よりご利用いただく方と近くで、我々のつくるモノを通じて楽しく対話ができるよう、
今年も、言い訳することなく、ものづくりに対して真摯に、丁寧に、愛をもって取り組んでいきます。
本年も何卒よろしくお願い致します。
CHOOSE KNIT ブランドディレクター
大島宏之
先日、繊維業界の業界紙「繊研新聞」さんに僕のインタビュー記事を掲載いただいた。
インタビュー内容に関しては、是非一度読んでいただきたい。
記者の大竹さんは僕が熱っぽく話した沢山のことを、丁寧にまとめなおしてくださった。ありがたいです。
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オーダーニット絵本のシリーズを発売してから、弊社のポストには羊とかコットン(豚!?)とかが運ばれてきます。
その様といったらもうかわいいのなんのって。
ポストに届いてるのを見つけるたびにとても嬉しい気持ちになりますし、「よくここまでたどり着いてくれたなぁ」とかなんだか親心のような。とても和みます。
オリジナルの「センキュー切手」にも、いろんな場所の郵便局で押された消印があるわけなんですが、消印を押してくれる人もきっと気を使ってくれているのか、おじさんの顔からずらして押してくれてます。
羊やコットン(豚?)をポストに入れて送ってくれたお子様も・親御さんも、切手に消印を押してくれて配達してくれる郵便局のみなさんも、そしてこのあと生産をする我々も、さらにそれらを配達してくれるヤマトの人も。
見えるだけでも沢山の人たちの手を介して、我々の商品・製品は人から人へ届きます。
そんなことを思うと、ポストに羊がいたときはとても嬉しい気持ちになります。
この商品を展開できてよかったなぁと。
この感動を伝えるのはとても難しいのですが、こんな風に我々が喜んでいるように、製品が届いたときお客様も喜んでくれたらなぁと思いつつ今日もがんばります。
前回の投稿から間が空いてしまいました。。。
こんにちは。大島です。
チューズニットでは、ブランドスタート時から今までずっと続けている事があります。
それはお客様に製品を発送する際に、アンケートを同封していることです。
返信用の封筒も入れ、A4一枚のアンケート用紙を同封しています。
返信いただく割合は、約7割といったところ。かなり高いと思います。
なぜこういった事をやっているかというのは多くのサービス・ブランド運営者のみなさまと同様、「お客様の生の声がききたい」からです。
我々は小売りのノウハウが無いところから始めたチームなので、勉強は積極的にしていますし、吸収できるものはなんでも吸収しています。
その中でお客様の生の声 というのは非常に参考になりますし、励みにもなります。そして何よりそういった生の情報は我々のとても大事な財産になっています。
アンケートの中身について少し説明をすると、ざっくりわけると以下のことにこたえてもらっています。
- どの製品をオーダーしたか
- 製品の仕上がりは想像と比べてどうだったか
- 製品の色は想像と比べてどうだったか
- オーダーまでのわかりやすさはどうだったか
- 製品到着までの期間はどうだったか
- コメント(他にどんな製品があったら嬉しいですか?)
それぞれの項目に対して我々の意図を追記するとこんな感じになります。
- どの製品をオーダーしたか
∟どの製品に対しての意見かを知る
- 製品の仕上がりは想像と比べてどうだったか
∟チューズニットは製品をカタログで見てオーダーいただくため、実物が到着してからの満足度を知りたい
- 製品の色は想像と比べてどうだったか
∟2に同じで、色味が想像通りか知りたい
- オーダーまでのわかりやすさはどうだったか
∟オーダーフローにおいて、改善点を見いだしたい
- 製品到着までの期間はどうだったか
∟製品到着までの期間が満足度にどの程度影響するのかしりたい
- コメント(他にどんな製品があったら嬉しいですか?)
もっともっと細かくすることはできるのですが、我々にとっては上記でも充分参考になります。
そして、やはり我々がブランドである以上、お客様のニーズを源泉として製品をつくるのではなく、我々の考えや思想を源泉として製品の提案を行っていくべきだと考えています。
なのでお客様からいただくアンケートは我々にとっての「正解」ではなく、参考にすべき貴重な意見です。そしてお客様とのコミュニケーション手段の1つであると考えています。
とても満足いただけている様子を拝見できると、とても励みになりますし、やっていてよかったなと本当に思えます。
コミュニケーションという事に関していうと簡単に物事を処理できてしまえる時代ですが、手書きで伝えていただけるご意見はなんてあたたかくパワーのあるものだろうと、アンケートを頂戴するたびに感じています。
がんばろう!
先日こんなニュースが流れていました。
【ギズモード:グーグルとリーバイスのコラボが、ジーンズに新たな未来を吹き込む 】
http://www.gizmodo.jp/2015/06/post_17247.html
【WWD:グーグルがリーバイスと組んで次世代ジャカードのジーンズを発表 テキスタイルはメード・イン・ジャパン】
http://www.wwdjapan.com/fashion/2015/05/30/00016666.html
アパレル業界及びファッション情報のメディアであるWWDとガジェットやデバイス、ITに関わるニュースのメディアであるギズモードが同じトピックスに対してニュースにしているのも非常に興味深いですし、このタイトルの差だけでもいかに日本のアパレル業界が内向きなのかがわかります。
WWDは「テキスタイルはメード・イン・ジャパン」と記していますが、ギズモードは「ジーンズに新たな未来を吹き込む」のみ。
このタイトルの差は、ITを取り巻く環境は「世界標準」が基本なのに対し、アパレルは「日本」が基準であることを示していると僕は思います。
僕はアパレル業界の外から入ってきた(入ってるっていう感じでもないのですが)人間なので、ブランドを立ち上げてから今までアパレル業界に対していろいろと「変だなぁ」とおもうところはありました。
すごくアナログなところが悪い意味で残っているし、テクノロジーやデジタルな事に対してのリテラシーが著しく低い。
この雰囲気はインターネットメディアが沢山台頭した数年前の、雑誌業界と似ているなぁと思います。
新しいものに対して気になりつつも、今までのやり方から抜け出せず、それを否定することで自分の立場を守ろうとする。
これはとても日本的な考え方だなと思います。今、ネットメディアは当たり前になり、その中には相当数の雑誌出身者がいるはずです。
これからのアパレル業界も、デジタルなコミュニケーションはもっともっと当たり前になっていくでしょう。
その中で、かつての雑誌とネットメディアの関係性の中でその間を繋ぐ「トランスレーター」が必要とされ、しかもそれはまったく別の業界の人間が担ってきたように、アパレル業界もとても大きな変化が起こって行くのではないでしょうか。